昔買った『働かないアリに意義がある』という本を読み返してます。


超簡単に要約すると、
アリの群れも人間の組織も、普段積極的に働いているのは全体の2割で、残りの8割はサボっている。ただ、その8割のグループに存在意義がないのかというと、そうではなく、何か非常事態などが発生したときのために待機しているのだ。

みたいなことが書いてある本。


たしかに、組織内のすべてのメンバーがいつも忙しく働いていたら、何かあったときに対処できないですよね。普段働かない奴がいれば、2割の働き者だけでは対応しきれない事態が生じた際、残りの8割の中から動く奴が現れます。

ただ、そんな場合でも、残りの8割のメンバー全員が動くのではなく、そのなかでも比較的積極性の高い2割の奴らが動き、より積極性の低い8割はやはりサボります。そうやって常に「予備兵」を確保しようとするのが、組織を形成する生物の本能なんだとか。
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僕もまさに「働かないアリ」でして、それも積極性がかなり低いほうです。

例えば最近、僕が利用している就労移行支援事業所で起こったこと。僕の近くに座っていた訓練生が、その日は体調が悪かったらしく、休憩中に「オエェ!」と反吐を吐いたんです。

僕が
(うわぁ…大丈夫かな?んーと、こういうときはどうすれば良いんだっけ。そうだ、とりあえず誰かがこの人を保健室的な場所へ連れて行って、他の人たちで反吐の処理を…。

でも保健室的な場所も、雑巾やモップがある場所もどこにあるか知らないし。果たして僕の出る幕なのだろうか?

そういえば、『ハリー・ポッター』でゲロ味のお菓子があったなぁ。あと、ハリーが飼っているフクロウの名前がたしかヘドウィグ…)

などと考えている間に、事業所の職員さんと他の訓練生数人が、やるべきことを全てやり終えてました。



以前は似たような状況(誰かが飲み物をこぼした、など)になったとき、「ええっ、どうしよう!あわわわ」となってましたが、最近では無理して動こうとするのをやめました。積極性が高い・低いというのは、遺伝子レベルでだいたい決まっていると思うんですよねぇ。環境や経験などによって、ある程度は変わるんでしょうけど。

集団の中で自分からやるべきことを見つけて動くことが苦手な人は、無理に積極性の高い2割に入ろうとして自信を失くすより、「予備兵」に徹したほうが良いです。「何かあったら力貸すんで、呼んでくださいな」って感じで。

一方、自分からどんどん動ける2割の人たちは、そうでない8割の人たちに対して「こいつらなんで動かねぇの?」とか思ってるかもしれません。でも、そうやってイラつくエネルギーは無駄。

積極性には個人差があることを理解したうえで、やることがあれば「手を貸してもらえます?」とお願いしたほうが、お互い気持ちが良いのではないかと。