障害者が一般就労を目指す場合、自分で直接企業に応募するよりも、就労移行支援事業所を通したほうが有利になることがあります。


例えば、ハローワークやネットの求人サイトで見つけた企業に応募しようとする場合。一般的には、自分でその企業に応募書類を送って、書類選考を無事通過すればその後面接、というかたちになるかと思います。

ただこれだと、当然ながら書類選考と短時間の面接だけで採用・不採用が決まってしまいますよね。

障害者にとっては、それだけで自分の障害を満足に伝えることは難しいですし、企業側からしても、その人の特性を十分知らないまま採用するのは不安だと思います。



一方、就労移行支援事業所を通して応募した場合はというと…

まず本人ではなく、事業所が企業と連絡を取ります。

「弊社では障害者の就労支援を行っておりまして、今回はうちの事業所の利用者で、ぜひ御社で働きたいという人がいるんですけれども…」

みたいな感じで、上手いこと紹介してくれます。
トライアル雇用

その後、事業所がその人の特性などを詳しく説明してくれるんですが、それだけではありません。その企業の労働環境など、自分からは質問しにくいようなことを代わりに訊いてくれたりします。

さらに、書類選考や面接だけで決めずに、1ヶ月〜3ヶ月ほどの間、トライアル雇用というかたちで実際に働かせてもらえないか、といったような交渉もしてくれることがあります。いわば「お試し期間」の提案ですね。

もちろん断られるケースもありますが、もし交渉が成立すれば、正規採用となる前に職場の雰囲気を確かめられますし、仕事が自分に合うかどうかの判断も可能。


また、トライアル雇用の期間中はまだ事業所にも在籍していることになる、という点も大きなポイント。

就労移行支援は1人1回しか利用できないので、もし事業所を卒業してから「やっぱりうちで働くのは厳しいね。不採用!」といわれても、もう就労移行支援を受けられなくなります。孤立してしまうということです。

でもトライアル雇用であれば、仮に不採用となっても、また事業所に戻って支援を受け続けることができるんです。さらに、働いていて困ったことがあれば、いつでも事業所の人に相談できます。




他にも、応募する前に履歴書や職務経歴書の添削、それから面接練習もやってくれたりします。

就労移行支援を受けようと思っている人は、こういったものを積極的に利用すると良いでしょう。特にトライアル雇用の提案なんかは、自分ではなかなか出来ませんからね。