これ面白かったですよ。歴史が好きな人には特にオススメ。


ホークウッド


14世紀、イングランドとフランスの百年にわたる戦争が始まろうとしていた頃。金で雇われ、戦いを生業とする者達--傭兵が各地の戦場で活躍していた。“白鴉隊”という小さな傭兵隊を率いる若き傭兵隊長ジョン・ホークウッドは、一人の王子との出会いを機に、百年戦争という大きな戦いに巻き込まれてゆく……。

舞台は1346年のヨーロッパで、英仏百年戦争中にイングランド側について戦った傭兵隊長ジョン・ホークウッドが主人公。史実ではマイナーな人物で、詳しいことはよく知られていないそうです。


『ホークウッド』の面白いところは、傭兵と騎士の対比

この時代、国王や王太子に仕える騎士たちは、戦においては「名誉」とか「主君への忠誠心」を何より大事にしていました。

それに対してホークウッドたち傭兵は、雇い主がどれだけ金を払ってくれるのか、といったことにしか興味がないんです。

image

image

そのような価値観の違いが随所に現れていて、かなり楽しく読めました。



それから、ネタバレになってしまいますが、物語はイングランドとフランスの決戦「クレシーの戦い」でクライマックスを迎えます。ここも面白いんだなぁ。

それまでは、戦の主力はあくまで騎士であって、敵と1対1で剣を交える「正々堂々」とした戦い方が美徳とされてきたんですが、この「クレシーの戦い」でそれまでの戦い方が大きく変わります。

このマンガでは、イングランド兵が長弓を空に向かって一斉に放つことで、矢の雨が騎馬に乗って突進してくる敵のフランス軍騎士たちに降り注ぎ、甚大な被害を与えます。

image

image

image

もう戦において騎士の時代は終わったのだ、という事実を突きつけられた人物たちの、いろんな感情がよく描かれているんですよね。



全8巻で完結ですが、もう少し続きを読みたかったです。ホークウッドとエドワード王太子のその後が気になる終わり方でした。


まとめ買い推奨ですよ~