公務員体験記

新卒採用されたその年に仕事をバックレ、10ヶ月で地方公務員を辞めました。

どうも、イッキです。

僕は大学卒業後、地方公務員として働いていました。職種についてあまり詳しく書くと身バレするかもしれないので、地方の役所に勤めていた、くらいに留めておきます。

地方公務員といえば、安定した職業の代名詞として根強い人気がありますが、僕はその地方公務員を…

わずか10ヶ月で辞めています(ドンッ

なぜそんな短期間で辞めてしまったのか?今回はそのことについて、当時を思い出しながらダラダラと書いていこうと思います。

仕事がちっとも楽しくなかった

最初は仕事を覚えるのに精一杯で、余計なことを考えている余裕などありませんでした。しかし、4月に採用されてからしばらく経ち、仕事にも慣れてくると、こんな思いが日に日に強まってきたのであります。

「…この仕事つまんなくね?」

もともと公務員の仕事に楽しさなど期待してはいなかったんですけど、ちっとも楽しくなく、やりがいも感じられないことを毎日やり続けるというのは、想像以上にキツいものでした。

まあ、就職活動していくなかで結局やりたいことを見つけられず、「民間企業より楽そうだから」などというナメた理由で公務員を目指した自分が悪いんですが。

でもやはり、楽しいと思えないことにやる気を出せ、というのは無理な話ここから、徐々に仕事に対するモチベーションが薄れていきます。

怒られたくない

仕事でミスをしたり、何かしら至らないことがあれば、上司や先輩に怒られます。僕は怒られるのがすごく嫌いです。ちょっと注意されただけで、いつまでも根に持つタイプなんですよね。

そもそも、部下や後輩に対して「怒る」意味が全くわかりません。何かミスをしたのなら、単純にそれを指摘してあげるだけで良いのでは?

わざわざ声色を変えて怒る必要なんてどこにもないと思います。お互いに気分を害して気まずくなるだけでしょう。

そして何より、自分がやりたくもない・興味もないことで怒られるなんて、バカバカしいことこの上なし。怒られる度に、加速度的にやる気を失っていきました。

他にも、

・「新人なんだから、朝もっと早く来い」と言われた(毎朝15分前に来ていたのに)


・定時で帰ったら嫌味を言われた


・コミュ障ゆえ会議などでは全く発言できず、「こいつ何で居るの?」的な視線を浴びせられた


・行きたくもない飲み会に参加して、金を払うのが嫌だった


・休み明けが憂鬱で泣きそうだった


・ストレスで白髪が増えた

…細かいことを挙げたらキリがないので、この辺にしておきますw

 

何のために生きてるのかわからなくなった

んで、そういったことが日々積み重なっていった結果、

「もしかして、この生活がこのままずっと続くの?

全くやる気の起きない・やりたくないことをやって、それで上司に怒られて、「やっと土日休みだ〜!」と思ったら日曜日の夕方には次の日出勤したくなくて死ぬほど憂鬱になって…


こんな生活を定年までずっと続けろと?冗談キツいよ?


…辞めようかな。」



気づいたらこんなことばかり考えるようになってました。

 

「辞めます」の一言が言えず、バックレる

とはいえ、内気でビビリの僕には、誰にも退職の意思を伝えることができませんでした。
辞めた後のことは何も決まってないし、こんな早く辞めるなんて言ったら、考え直すよう諭されるであろうことは目に見えている。

親や上司を言葉で説得できる自信も全くありませんでしたしね。

そこで、退職しても仕方ないと思われそうな理由をあれこれ考えたりもしたんですけど、やがて全てが面倒になり…

「あ〜、もうどうでもいいや。何もかも」

心の中で何かがぷっつんと切れたとある日の朝。

何のために生まれて 何をして生きるのか
答えられないなんて そんなのは嫌だ

あの有名なアニメの主題歌が脳内で繰り返し再生されるのを聴きながら、いつもとは反対方向の電車に乗り、夢の逃避行へ。

無断欠勤、いわゆるバックレ。我ながらずいぶんと大胆なことをしました。8月の最初の週、つまりまだ条件付採用期間中の出来事です。

 

後が怖くなり、上司に連絡

当然、職場から何度も電話がかかってきましたが、全部スルー。「やってやった!」と思いながら、スマホを押さえる手は微かに震えていました。

テキトーな駅で電車を降りた後は、あてもなくあちこちをぶらぶらと。主にブックオフやネカフェで時間を潰してたんですが。

しかし、夕方になっても度々振動するスマホ。

「さすがにそろそろ連絡入れないとヤバいな…」

と平常心を取り戻し始めた僕は、超絶ビビりながら係長に以下のようなメールを送りました。

係長

イッキです。ご迷惑をおかけして申し訳ございません。

今の職場で働いていくことに疑問を抱き始めました。

しばらくの間お休みをいただけますでしょうか。

そして係長からの短い返信↓

連絡ありがとうございます。落ち着いたらまた連絡ください。

後から聞いた話ですが、もう少しで警察に捜索願を出すところだったそうです。

 

親にバレてキレられる

この後、1週間ほど有給休暇を取らせてもらいました。この休み中は何があったかというと…

親にめちゃくちゃ怒られました。まあ当然ですよね。

このときは一人暮らしだったんですが、職場から親に「息子さんが出勤していないんですが」と連絡があったそうで、休み中に父親が僕のところへやってきたのです。

そんで、かつてないくらい怒鳴られました。

「仕事辞めたいお」と伝えるも、

「辞めるんなら親子の縁は切れると思え。経済的援助は一切しない。」

みたいなことを言われ、そのうえで職場復帰か退職かの選択を迫られます。

どっちか選べとは言われましたが、実質辞めることは許さんっていう雰囲気でしたね。辞めた後のことなど何も考えてなかったので、退職を認めてもらうのは無理でした。

辞めたいという気持ちは変わらなかったものの、結局

「辞めるのやめます」

と言うしかありませんでした。

 

上司たちによる「取り調べ」を受ける

その後、電話で係長に「やっぱ仕事続けたいデス」的なことを伝え、休み明けに一度職場に行くことに。本当はこのまま辞めてしまいたかったんですけど。

さてさて、その運命の出勤日。気まずいなんてものではありません。他の職員たちの、なんとも形容しがたい眼差し。

それらを全身に浴びながら、課長・次長・係長のもとへご挨拶の伺い。皆さまめちゃくちゃ怖い顔をしておられました。そりゃそうだ。どの面下げて戻ってきたんだ?って話です。

すぐに別室へ連れて行かれ、「取り調べ」スタート。もちろんカツ丼は出ませんでした。

あの日どこで何をしていたか、どうして無断で休んだのか、大勢の人に迷惑をかけたことについてどう思っているのか、洗いざらい吐き出させられました。

「取り調べ」が終わると、いろんな人たちに謝罪してまわり、それから「申立書」というものを書かされました。始末書とか反省文みたいなもので、今回の件を人事課に報告するための書類です。

数日かけて完成させた後(句読点が少なすぎるなど、けっこう細かいところまで指摘されて書き直したのです)、処分が決まるまでの間は、以前と変わらず普通に仕事してました。

もっとも、仕事に集中できるような気分ではありませんでしたが。

 

処分が下される

申立書を提出して2週間ほど経った頃、ようやく以下の処分↓を言い渡されました。

・訓告


・条件付採用期間の3ヶ月延長



訓告というのは、厳重注意。「もう二度としなさんなよ」みたいな。特に不利益を被ることはありません。

条件付採用期間の延長については、まあそうなるかなぁ〜と予想できていました。

3ヶ月間の猶予を与えて、この間に十分反省の態度が見られれば正式採用、「こいつやっぱダメだな」となれば採用取り消し。本来なら即採用取り消しでもおかしくないんですけどね。

人事による正式な処分は以上。これに加えて、課内においては業務量の大幅アップというペナルティを課せられました。

その結果、大嫌いな残業も増加。完全に自業自得とはいえ、これはなかなかしんどかったです。

 

ひたすら上司と面談

それからは、毎週のように次長課長と面談

「本当にここの職員として、今後やっていく意思はあるのか?」

面接の度にそう聞かれましたが、仕事に対する意欲は相変わらずほぼゼロ。でも親からは、正式採用を目指して死に物狂いでやりなさい、と言われている…という完全なる板挟み状態。

気持ち的にはだんだんと落ち着いてきて、仕事も普通にこなせるようになっていたんですけど…

上司からは「これまで通りやってたらダメだ、もっと誠意を見せなさい、死に物狂いでやりなさい」と言われます。

でもこっちとしては、別に採用取り消しになってもかまわない。親が自主退職を認めないなら、むしろ採用取り消しのほうが都合が良い、とすら考えてました。

 

人事担当者と面接

そして12月初旬。3ヶ月の延長期間がもうすぐ終わるという頃、今度は人事課の採用担当者たちと面接を行いました。僕を正式採用するかどうかを判断するための面接です。

面接官は3人。なんと採用試験の最終面接のときと全く同じメンバー。まさかこんなかたちで再会するとはw

「二度とこのようなこと(無断欠勤)をしないと約束できますか?」


「今後、本当にここでやっていきたいという気持ちはありますか?」



予想通りの質問の数々。ここで終始反省の意と、仕事を続けたいという気持ちをアピールし続けていれば、正式採用となったと思います。

しかし、僕はもう完全に「どうでもいいや」と思っていたので、受け答えもかなり曖昧な感じになってしまいました。そして怪訝そうな顔をする面接官たち。

僕が「仕事を続けたいです!」という気持ちを強く示すのかと思ったら、あまりにはっきりしない態度だったので驚いたんでしょう。

もうこれで正式採用はなくなったな、と思いました。

 

ようやく退職の意思を伝える

面接が終わって数日経ってから、また次長課長に呼び出されました。どうやら人事課から決定が下されたもよう。その内容は…

条件付採用期間をさらに3ヶ月延長。

まあ、すんなり正式採用とはいかないと思っていたので、驚きはしませんでした。

課長「これが本当に最後のチャンスだからね。もう精一杯やるしかないぞ。」



…うーん。いや、もういいかな。いい加減疲れてしまった。

仕事の量も増えていってるし、これからまた何度も何度も面接で「どうなんだ?」と聞かれる日が続くかと思うと、さすがにうんざり。

全部自分のせいなんだけれども。

僕が今まで、辞めるのか辞めないのかはっきりしない態度を取り続けてきたせいで、お互いに無駄な時間を過ごすことになってしまった。申し訳ないデス。

もう終わりにしよう。

次長「残念ながら正式採用とはいかず、今回も条件付採用期間の延長ということになってしまったわけだけど、これについてはどう思ってる?」

覚悟は決めた。もうここで言ってしまおう。次長のこの言葉を受けて、僕はようやく自分の意思を伝えることができました。

僕「今回正式採用とならなければ、退職しようと考えていました。ですので、誠に勝手ながら退職させていただきます。」

 

公務員生活、終了

その後、諸々の手続きや引き継ぎ、挨拶回りなどを済ませ、ようやく1月に退職。親には

「正式採用はダメだった。もう見込みはないと思ったから、自分から退職したいと伝えたよ。」

と話したら、わりとすんなり受け入れてくれました。

 

…そんなわけで、僕の公務員生活はわずか10ヶ月で終了となりました。

辞め方は悪かったものの、辞めたこと自体はまったく後悔していません

その後、約3年間の無職期間を経て、現在は新しい仕事をしていますが、公務員だった頃に比べて、心身ともにずっと健康になりました。それなりに充実した日々を送ってます。

レールを外れたら、外れたなりに楽しい人生を送れるものです

今後どうなるかは全然わかりませんが、「自分はどうしたいのか」を一番に考えて生きていこうと思います。嫌なことはしたくないデス。